ひな菊の人生 ひな菊の人生
吉本 ばなな (2006/04)
幻冬舎

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文学と絵画の素晴らしいコラボレーション!お互い、良い刺激をもらいながらかいて(書いて/描いて)いる感じが伝わってきます。こんなに挿絵と文章の関係が良い本って、滅多にないと思います。奈良さんの挿絵は、もう「挿絵」の域を超えているし。

小説の中身についての感想ですが、「ひな菊」の持っている、死に対する考えがとても好きです。
私も、なんとなく「全ての人間が必ず経験することって「生まれる」と「死ぬ」だけなんだからなー」と思っていたので、彼女の考えにはとても共感できました。

あと、奈良さんのノリナの木の絵が可愛すぎます……。
ノリナの木が、ひな菊の母の死に現実味をもたせるものとして書かれている場面で、こんなに可愛く描いてしまうだなんて、やっぱり奈良さんの絵はよいなぁ。
http://homepage3.nifty.com/nagahana/letter.html

ミニコミです。現在、2号まで出ています。今はなき「olive」への熱いリスペクトが感じられる可愛らしい雑誌。
実は、私はオリーブを読んだことがないのです……。「olive」が休刊した2003年、私は中学生で、「spoon.」や「nicola」などの雑誌を読み漁っていましたが、「olive」は手に取った記憶はありません。当時の「olive」が、復刊してolive本来の魅力が薄れてしまっていたからかもしれません(表紙がモデルではなくてオリーブ本人のイラストだった)。オリーブ全盛期の80年代は、まだ私生まれてないし……。

なので、雑誌やウェブで「olive」について書かれているたび、悔しくなります。「letter」があって良かった。こういう雰囲気で中高生向けの雑誌て、今は全く無いので寂しいんです。「letter」がどのくらい「olive」と似ているのか分かりませんが、「80-90年代の少女達は、月に2回もこんな雰囲気の雑誌が買えたのね」と思うと、とても羨ましい!
特に創刊号のブラウス特集、スバラシすぎます。マチルドインザギャレットの、白いブラウスがアンティークのブローチが紹介されているのですが、正に夢の世界。うっとりします。モデルさんたちも個性的で可愛い。

今後も、ぜひ作り続けていってほしい雑誌です。
妊娠カレンダー 妊娠カレンダー
小川 洋子 (1994/02)
文藝春秋

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初期の作品集。3編収録されているのですが、長くなるのでとりあえず表題作の感想だけ。

読んでいて、M・ガルシアの「エレンディラ」を思い出しました。「エレンディラ」は、我儘な祖母に、下僕のように従う孫娘エレンディラの話。「妊娠カレンダー」は、神経質な姉の、妊娠による我儘に素直に付き合う、主人公である妹の話。
物語の終盤で、エレンディラは祖母の殺害を計画し、妹は毒素入りと思われるジャムを、姉のために毎日作ります。

大きな違いは、エレンディラは祖母をうっとうしく思って殺害を計画するのに、この物語の主人公は、姉を憎んでいないというところ。毒入りジャムも、姉が「もっと作って」とせがむので作り続けているのです。でも、ジャムを作りながら染色体について考えているので、毒が胎児に及ぼす影響への好奇心もかなり強そう。

「妊娠」という、とてもおめでたいことがテーマなのに、祝福の雰囲気はほとんどなく、かといって憎しみや煩わしさもない……。小川さんの作品の中でも、かなりクールなほうだと思います。この距離感は、好き嫌いがあると思いますが私は好きです。最後の1行にぞっとしましたが、あとの2編が温かみのあるお話だったので、ちょっと救われました。
間宮兄弟 間宮兄弟
江國 香織 (2004/09/29)
小学館

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読んでいると、ただ「物語を読んでいる」のではなくて、「(舞台となっている)家にやってきた」ような気分になれる本があります。吉本ばななの「TUGUMI」や、羅川真理茂の「赤ちゃんと僕」など。
初めて読んだのに、この本もまさにそんな感じでした。こんな兄弟が知人にいたら良いのに。読んでいると、間宮兄弟の家に入り浸っているような気分になれます。
弟の職場である小学校のシーンも、静けさや懐かしさが入り混じっていて心地よい。忘れた頃に、また何度でも読み返したくなるような一冊でした。
ヘイフラワーとキルトシュー ヘイフラワーとキルトシュー
カトリーナ・タヴィ (2006/07/07)
アット・エンタテインメント

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「spoon.」で知って、ものすごく観たかったけど近くでやっていなかったので、見逃してしまった映画。
とにかく「インテリアとファッション、子役二人が可愛すぎる!」の一言に尽きます。
ヘイフラワー達の家は、家具や壁紙の色がとってもカラフルで、まるでドールハウスみたい。おとなりさん姉妹はインテリアも料理も、「悪趣味」に転ぶか転ばないかの絶妙なバランスなんだけど、不思議と優しい感じ。日本人の発想とは大分違っていて面白いです。よく見ると、真似したいアイディアがいっぱい潜んでいて、DVDよりも、じっくりと背景を見るために写真集が欲しいくらい。

この映画もまた、(思い切り自分中心の世界だった)子どもの頃を思い出させてくれます。「お姉ちゃんなんだから」という理不尽な理由でたしなめられたり、親とは一生、口をきかないと決め込んでみたり。そういえば子どもって、大人よりも頑固なんでした。全体的に子どもの目線で撮られていて、冬野さほの「ツインクル」を彷彿とさせます。

インテリアとファッション、そしてヘイフラワーとキルトシューの可愛さだけで、十分に観る価値はありました。
バーバー吉野 スペシャル・エディション バーバー吉野 スペシャル・エディション
もたいまさこ (2004/10/22)
ハピネット

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タイトルすら知らなかったのですが、ビデオ屋でこのジャケット写真と、裏面のあらすじを読んで衝撃……。ものすごく観てみたくなって、借りました。監督は「かもめ食堂」の荻上直子。

そのあらすじとは、

山々に囲まれた田舎町。そこの小学生たちは皆、額の上で前髪をピッチリそろえたおかっぱ頭“吉野ガリ”で100年以上も統制されており、町の床屋「バーバー吉野」のおばちゃん(もたいまさこ)はそのヘンテコな伝統をかたくなに守っていた。しかし、ある日東京から転校生が現われ、吉野ガリのヘンテコさを指摘したことから、町は一大騒動へと発展していく…。  (Amazon.co.jpより)


と、いうもの(ちなみに「小学生たちは皆」とありますが、男子だけです。女子は自由)。なんかすごいでしょ?

タイトルすら聞いたことがなかったので、そんなに期待しないで見てみたらかなり面白く、懐かしい気分にさせてくれる映画で、2回も見てしまいました。
もたいさんが素晴らしいのはもちろんのこと、子役たちや舞台となっている町も、とても良いです。
子どもたちは、本当に田舎の子っぽくて可愛いし(なんと、役名のある子以外はみんな地元の小学生!)、町の風景も人たちも、私が小学生のとき住んでた町とかなりシンクロするものがありました。小学生時代を田舎で過ごした人なら、あの頃にタイムスリップしてしまうはず。
夕方の放送とか(あんなに凝ってはいなかったが)、いつも同じ場所にいる変な人とか、毎日ジャージを着ている先生とか……。「こんなの、あったな〜」の連続。

こういう素朴な小学生と田舎町には、ずっと在り続けてほしいなあ、などと思わせてくれる映画でした。
地下鉄のザジ 地下鉄のザジ
カトリーヌ・ドモンジョ (2006/06/24)
紀伊國屋書店

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子どもが主役のヨーロッパ映画を観たくなってので、借りてきました。

「田舎の少女ザジがパリへやってきたけど、憧れのメトロにはストのため乗れず…」というあらすじしか知らなかったので、あまりのシュールさとザジの悪ガキっぷりにちょいとびっくり。ドリフみたいな古典的イタズラが次々でてきて、「フランス人もバカ殿の面白さが分かったりして…」と思ってしまいましたが、どうなんでしょう。

もちろん、ファッションやインテリア、町並みが素敵なのは言うまでもないですが、それよりも遊び心にあふれた映画手法が面白かったです。今となってはすごくアナログなんだけど、斬新なように感じました。

それと、エッフェル塔にきぐるみの白熊がいたり(しかもあまり元気なさそう)、ショーパブのピアノの上に本物の兎が2羽いたり…といった謎な小道具も気になりました。兎は手品用かなと思うけど、あの白熊は一体…。エッフェル塔のシーンは、なんかすごかったです。あの無意味はアクロバットは一体なんなのだ。
美しい素材サイトを見つけました。
 fractal laceworks
 http://hp.vector.co.jp/authors/VA012614/fractal/

レース風のドット絵画像素材の専門サイトです。パソコンの中でも、こんなに繊細な模様のレースが編めるのか……と、感心するばかりです。本物のレースと同じで、いくら眺めていても飽きません。
美味

(クリックで拡大可能。可愛くない写真でスミマセヌ……急いで撮ったもので。)

「あまりに可愛すぎて、食べ終わってもパッケージを捨てられないお菓子」ランキングを作ったら、間違いなく上位にくるであろうボンヌママンのお菓子。
ボンヌママンといえば「赤チェック」ですが、青チェックのパッケージも発見しました!(最近存在を知ったのだけど、実は前からあったりする?)
ちょっと残念なことに、「箱は赤チェック、袋は青チェック」となっているようです。青チェックの箱は存在しないようです……。
まだプチ・サブレ・ショコラ(写真右)しか食べていないのですが、さすがはボンヌママン。チョコチップを惜し気なく使っていて、けっこう贅沢なお味です。チョコ味のクッキーというよりは、チョコレートをクッキーにしました、という感じ。それくらいチョコが濃厚です。チョコ好きさんにかなりオススメ!

もちろん、クッキーと共にパッケージデザインの素晴らしさも味わいます。青チェックの箱も出ればいいのにと思いつつ。パッケージの可愛さと味の良さのことを考えると、値段のぶんのモトは十分にとれたと思います。

ボンヌママン公式HP http://www.bonnemaman.de/